看護業務実態調査結果

これは、特定看護師の議論をするときに欠かせない資料です。昨年9月にチーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループでまとめられたもので、203項目の医療処置項目のうち、それぞれが実際に誰が行っているか、今後誰が行ったらいいかを調べたものです。

この調査結果をもとに、業務区分の議論が進められています。



現在看護師が実施していると半数以上が回答した項目は、

動脈ラインからの採血(63.4%)
12誘導心電図検査の実施(63.0%)
創部洗浄・消毒(57.4%)
導尿・留置カテーテルの挿入の実施(70.2%)
低血糖時のブドウ糖投与(63.6%)
末梢血管静脈ルートの確保と輸液剤の投与(63.8%)


回答した医師も看護師もそれぞれ半数以上が「今後看護師が実施可能」と考えている業務は、203項目のうち77項目。その内容は、

トリアージのための検体検査の実施の決定(医師:64.0%、看護師:58.9%)
単純X線撮影の実施の決定(55.5%、53.2%)
感染症検査(インフルエンザ・ノロウィルス等)の実施(89.3%、81.8%)
酸素投与の開始、中止、投与量の調整の判断(76.9%、83.6%)
気管カニューレの選択・交換(66.0%、55.8%)
人工呼吸器モードの設定・変更の判断・実施(62.7%、57.4%)
飲水の開始・中止の決定(62.6%、69.3%)
食事の開始・中止の決定(60.2%、66.8%)
手術執刀までの準備(体位、消毒)(72.1%、58.7%)
血糖値に応じたインスリン投与量の判断(64.7%、61.9%)
心肺停止患者への電気的除細動実施(81.0%、70.4%)
血液透析CHDFの操作、管理(62.9%、54.1%)など。


http://www.mike.or.jp/INDEX/20100927IS-K-TIKG-WG1.pdf
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出典:2010年9月27日
チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ(資料1)より