基準病床数に対する病床数の推移

医療計画により2次医療圏ごとに基準病床が決められており、これを超える病床がある地域は、病院の開設や増床が許可されません。


ちなみに、現在の基準病床数の算定式は

<一般病床>
((性別・年齢階級別人口)×(性別・年齢階級別退院率)×(平均在院日数×0.9)+(流入入院患者)-(流出入院患者))÷病床利用率

<療養病床>

((性別・年齢階級別人口)×(性別・年齢階級別入院・入所需要率)−(介護施設介護療養型医療施設を除く)等で対応可能な数)+(流入入院患者)−(流出入院患者)) ÷病床利用率


よ〜く見ると、一般病床数は平均在院日数の短縮に伴い減っていくことがわかりますね。平均在院日数短縮を頑張るほど、病床数も減らされるわけです(^^;


では、

実際はどうでしょう。表のように平成5年を起点にみると、ベッド数がオーバーしているところは病床数が減り、オーバーしていないところはほぼ基準数に達したことがわかります。基準病床数による規制が効いていますね。


普通の産業でいえば、注文は増えていても工場の建設が制限されているため、効率を高めて対応している(=ベッドの回転率アップ)ということでしょうかね。

http://www.mike.or.jp/INDEX/20101217IS-K-IKM-3-9.pdf
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出典:2010年12月17日
医療計画の見直し等に関する検討会(資料3)より